転化糖(トレモリンやトリモリンとも呼ばれます)とは、ショ糖が分解してできるブドウ糖と果糖の混合物です。
「ペースト状のお砂糖」と思っていただいたらOKです!
お菓子作りでは主に
- 出来上がりをしっとりさせる
- 口触りよく滑らかに仕上げる
- 分離を防ぐ
などの目的で使用されます。
転化糖を活用できる主なお菓子
ご家庭の手作りで転化糖を使う方は「レシピに書いてあったからとりあえず使ってみた」という方も多いと思います。
そして、普段転化糖を使い慣れていない場合、
余った転化糖は何に使えばいいんだろう…
と悩んでしまいますよね。
実際に生徒さんからも転化糖が余った時の活用法についてご質問をいただいたので、今回は転化糖の主な使い道について解説していきますね。
スポンジケーキやバターケーキなどの焼き菓子に
1つ目は、スポンジケーキやバターケーキなどの焼き菓子で、砂糖の一部を転化糖に置き換えるという使い道。
転化糖は保水性が高いので、砂糖の一部を置き換えることで出来上がりをしっとりさせることができます。
具体的なお菓子例
- スポンジケーキ
- ロールケーキ
- パウンドケーキ
- シフォンケーキ
- マドレーヌ
- フィナンシェ など
ガナッシュやアイスクリームなどに
2つ目はガナッシュやアイスクリームなどの冷やして食べるお菓子にも使えます。
ガナッシュやアイスクリーム・ジェラートなどに転化糖を使用すると、口触りを滑らかに仕上げることができます。
(これは転化糖に砂糖の結晶化を防ぐ働きがあるためです。)
転化糖を加えることで時間が経っても滑らかさをキープしてくれるため、冷蔵庫で冷やしてもパサついたり、固くなったりするのも防いでくれます。
また転化糖は分離も防いでくれる働きもあるので、ガナッシュに加えてあげるとかなり作りやすくなります。
転化糖の代わりに水飴やはちみつで代用することもありますが、はちみつは商品によって風味が大きく変化するので、特に理由がない場合は水飴の方がお勧めです。
具体的なお菓子例
- ガナッシュ
- ボンボンショコラ
- ギモーヴ
- アイスクリーム
- ジェラート など
お菓子で見ると、結構使い道は幅広いですね。
転化糖を置きかえる割合について
これは難しいところでして、使用するお菓子とレシピの目的によってかなり幅があります^^;
ざっくりになりますが
- スポンジケーキ系:砂糖量の3〜5%
- パウンドケーキ、マドレーヌ、フィナンシェなどのバターの多い焼き菓子:砂糖量の15〜20%
- アイスなどの冷菓:砂糖量の30〜50%
くらいが無難かな〜と思います。
(あくまでも参考程度です。本来はレシピにの出来上がりの目的によって変えますので…)
自分で分量を置き換えるのが不安な時は 「作りたいお菓子名+転化糖」といったキーワードでレシピを探すのも良いかなと思います。
お家でのお菓子作りの参考になれば嬉しいです。
それでは^^
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