カヌレの型には蜜蝋（みつろう）の代わりにバターやはちみつを塗ってもOK？その違いは？

カヌレを銅型で焼くときに、「型にみつろうを塗る」という作業がネックという方も多いかもしれません。

私はレッスンでは本格的にみつろうを使う方法のほかに、バター+はちみつで代用する方法をお伝えしています。

みつろうとバター+はちみつで焼いた場合の比較をしてみたので、今回はそれぞれの違いをまとめてみます＾＾

カヌレの型にみつろうを塗る理由は？

• 型離れをよくする
• 表面をパリッとさせる

カヌレにみつろうを使う主な理由は、カヌレの特徴である外側のパリッと感を出すためです。

カヌレは歴史のあるお菓子で、昔からみつろうが使われていたこともあり、「本場のカヌレ」にこだわりたい方は「型にはみつろうを！」という意見が多いように感じます。

カヌレ型に塗るもので、みつろうの代用はある？

みつろうの代用としては

という方法がメイン。

「焼くことだけ」を考えたらバターのみで十分です。

ただ、はちみつをプラスしてあげると表面の「パリっと感」がさらに増すのでおすすめです＾＾

カヌレの型にバターだけ塗ると生地が浮きやすい！？

これは個人的に感じたことなので「絶対！」ではないのですが…型にバターだけを塗った時は、表面が滑りやすいからか！？型から生地がビヨーンと飛び出る確率が高いように感じました。

一時期サボって（←）バターのみで銅型のカヌレを焼いていたのですが…

なぜか生地が飛び出る事が数回続いて、「おかしいなぁ…」と思ってみつろうを使ったり、はちみつをプラスしたりしたところ、無事綺麗に焼けたのです。

これは本当に私個人の体感でしかないので断言できないのですが…もしかしたらバターだけよりはちみつを加えてあげたり、みつろうで焼いてあげた方が成功率が高いのかな？とうっすら感じています。

引き続きここは実験していけたらなぁと思っているところです。

カヌレをみつろうとバター+はちみつで代用した時の違いは？

それでは本題の、

• みつろう
• バター+はちみつ

それぞれで焼いた場合の違いをまとめていきますね！

カヌレをみつろうとバター+はちみつで代用して焼いた時の見た目の違い

こちらの写真がみつろう（左）と、バター+はちみつで代用した時（右）のカヌレです。

表面の焼き色に若干違いはありますが、大きな違いはほぼありません。（写真だと目立ちますが、肉眼だともっと同じに見えます）

カヌレをみつろうとバター+はちみつで代用して焼いた時の食感の違い

やはり気になるのは味や食感ですね！

色々と情報を集めていく中で

「みつろうを使う代わりにはちみつを使うと表面がゴツゴツする」

という意見も拝見しましたが、個人的にはその「ゴツゴツ感」は気になりませんでした。

ただ、パリッとしているのはやはりみつろうの方。

バター+はちみつはパリッとが若干「パリッと」が「バリっと」に変わる気がしました。（つまりみつろうよりもかための食感です）

きっと何も言わずに2個食べていただいたら、違いに気づく方はほぼいないんじゃないの？というレベルでした。

カヌレをみつろうと、はちみつ+バターで代用してやいた時の、意外な発見

また、カヌレは焼いた当日が一番「パリっと感」を楽しめるお菓子。

時間が経つとどうしても外側が「シナっと」してしまいます。

ただ、みつろうでやいたカヌレよりも、バター+はちみつで代用したカヌレの方が、「パリッと感」の持続力はありました！

これは意外な発見でした！

カヌレをみつろうとバター+はちみつで代用して焼いてみた感

私は手作りをおうちで楽しむためには、できるだけ労力がかからない方法を見つけることが大事と感じています。

そのため、カヌレを焼く時に特にこだわりがなければ、みつろうで焼くよりも「バター+はちみつ」で焼く方が気軽に日々のカヌレづくりを楽しめるのでは？と思っています。

ただ、みつろうで焼いた時との違いを知っておくことももちろんプラスになるとも思っていて＾＾

私は今回焼き比べをしてみて「あまり大きな違いはないな」と判断しましたが、人によっては「断然！みつろうがいいじゃん！」と感じる方もいるかもしれません。

そういう方は、今後多少手間はかかってもみつろうで焼くようにしてあげた方がご自身にとって「最高のカヌレ」を作れる楽しみを得られるわけです。

お菓子作りに「絶対これでないといけない」というルールを設けずにその時の気分や状況によって使い分けられたら良いのかもしれませんね＾＾

今回はカヌレにみつろうを使って焼く場合と、バター+はちみつで焼く場合の違いについて考察してみました！

私個人の意見多めではありますが、何か参考になりましたら嬉しいです。

それでは！

カヌレをお家で作りたい方はこちらもご覧ください